荒れ小屋

ごめんなさい

20131003架空の日記

大学近くの古本市でいくつか本を購入した。
 まず、Stefan Kuhl, Petra Strodtholz(Hg.) , Methoden der Organisationsforschungを1ユーロで購入。組織研究の質的方法についてのハンドブック。(これはRowohltのrororo文庫版。)資料調査、資料解釈について詳細な記述がなされているらしい。

 

 次にErnst Piper, Gibt es wirklich eine Holocaust-Industrie? Zur Auseinandersetzung um Norman Finkelstein フィンケルシュタインの提起した「ホロコースト産業」に関する議論のドイツ側での反応や論争をまとめたもの。4ユーロ。

 

Ulrich Beck, Was ist Globalisierung? これは1ユーロ、ズーアカンプの文庫版。すでに『グローバル化社会学』として邦訳あり。

 

Klaus-Jurgen Tillmann, Sozialisationstheorien: Eine Einfuhrung in den Zusammenhang von Gesellschaft, Institution und Subjektwerdung、1.5ユーロ。青少年の教育における「社会化」について、心理学、社会学精神分析などの立場から学際的に考える…らしい。

 

Helmut Konig, Zivilisation und Leidenschaften. Die Masse im burgerlichen Zeitalter、4ユーロ。

「大衆」は、その不安をいだかせる危険性、全能を約束する力を抱えたものであり、公共の関心の中心に位置していた。そうこうするうちに、「大衆」はうまく飼い慣らされるようになり、政治的な鋭さは取り除かれた。しかし今日、「大衆」は、社会対立の舞台の上に舞い戻ってきたようである。私たちは、抑圧のもとに築かれた文明に対し未解決の問題を突きつけるような、予測のつかない情熱の帰還を相手にしている。社会心理史的基盤のもと、「近代のプロジェクト」についての理論的議論に対する貢献をこの本はなすであろう…みたいな大衆社会論。

 

Siegfried Grubitzsch, Petra Muckel, Orientierung Psychologie、3.5ユーロ。心理学の導入書。

 

Paul Mecheril/Thomas Teo(Hg.), Psychologie und Rassismus、5ユーロ。心理学とレイシズムについての研究書。

 

以上、20ユーロ。

 

 芸術書や文学、歴史書などは価値がよくわからなかった。貴重書を見分ける能力はない。とりあえず、おもしろそうな文庫本をいくつか買って自分へのおみやげにした。

 

(加筆(2017/1/7):元ブログでのタイトル「【購入記録】古本市にて―2013/10/3」